ふりかけ年金

付加年金ってご存知でしょうか?

付加年金は国民年金のとってもお得な制度です。

1ヵ月に400円の付加保険料を定額保険料(平成29年度は月16,490円)にプラスして支払うと、なんと将来もらう年金がひと月あたり200円ずつ上乗せされるんです。

納めることが出来る人は、国民年金の第1号被保険者(自分で定額の保険料を納めている人)で、納めたいという申出が必要です。65歳前の任意加入の人も含みます。ただし、免除や猶予を受けている人や、国民年金基金の加入員となっている人は付加保険料を納めることは出来ません。

えっ、たった200円?と侮るなかれ

なんと40年間休まず納め続けると、年間96,000円にもなるんですよ。ちなみに、国民(基礎)年金の平成29年度の満額は、年額で779,300円です。

今の時代、銀行にお金を預けてもほとんど利息は付きませんが、2年受給すると、元をとれるというなんともうれしい制度です。

しかも、物価スライドなどの影響は受けません。

結構、古くからある制度で、昭和45年からの所得比例年金に始まり、昭和49年から今の金額になりました。

私が社労士の受験のときに読んだ参考書には、付加年金をふりかけに例えて、次のように解説してありました。本体の基礎年金を白いごはん、付加年金をふりかけに例えての解説がおもしろく、すっと頭に入ってきた覚えがあります。

「ふりかけなので、ご飯と運命をともにします。」

つまり、繰り上げ受給(65歳前に基礎年金を早めてもらう受給)するときは一緒に減らされ、繰り下げ受給(66歳以降に基礎年金の受給を遅らせる)するときも、一緒の増額率での計算になりますよという意味です。

何とも、おいしい「ふりかけ」ですね。